作物を育てていて、最初のうちはうまく育っていたにもかかわらず、徐々にうまく育たなくなってくることがあります。
なかなか続けてうまく育ちません…
それはもしかしたら、連作障害を起こしているかもしれません。
今回は、そんな連作障害と、それを回避するための輪作について考えていきます。
連作障害とは
連作とは、同じ種類の野菜を同じ場所、同じ土で繰り返し栽培することです。
確かにこのようにすることで、何度も土を作り直す必要もなく、少ない場所での栽培はできるでしょう。
しかし、作物には「連作障害」というものがあります。
連作障害とは、「同じ科」の作物を何度も同じ場所で繰り返し育てると、うまく育たなかったり、病気にかかりやす状態になることです。
同じ科とは、例えば、トマト、ナス、ピーマンは同じ「ナス科」なので、毎年同じ場所でトマトを繰り返して栽培すると、連作障害起きやすくなります。
もちろん、トマトの次にナスを栽培しても、同じナス科なので、やはり連作障害が起きやすくなります。
そのため、畑で栽培を続けるのであれば、この連作障害を考慮して栽培したほうがいいと思います。
それを実現するために、輪作という考え方があります。
連作障害を防ぐ輪作とは
輪作とは、いくつか畑を分け、それぞれの畑を同じ科の作物に分けて育てます。
栽培が終わり、次の作物を育てる際に、違う科を育てていた畑で栽培を始めます。
このように、複数の畑を1つずつずらして栽培していくことを、輪作と言います。
-マイナビ農業-連作障害を防ぐ! カンタンな輪作の仕方【畑は小さな大自然vol.32】
例えば、畑Aでトマトを栽培したら、トマトは次は畑Bで栽培する、のように順々に栽培する場所を回していきます。
この輪作を行うことで、同じ場所で起きやすくなる輪作障害を防ぐことができます。
輪作用の畑を作る
連作障害を防ぐため、輪作ができるように、畑を作っていきます。
まずは2つ目。
2つ目と見た目はほとんど変わりませんが、3つ目。
最初に作っていた畑と合わせて3つの畑の準備が整いました。
なかなかハードな作業でしたが1つ目と同じように、整地、土壌酸度の調整、堆肥による土壌の改善までを行いました。
なお、畑の作り方は以下を参照してください。
この3つの畑を使って輪作を行っていきたいと思います。
連作障害と輪作まとめ
- 輪作障害とは、同じ作物の連続した栽培で、作物がうまく育ちづらい。
- 連作障害を避けるために輪作を行う。
今回は連作障害と輪作をご紹介しました。
作物を育てるにはいろいろな考慮が必要だということがわかりました。