特徴的な香りで、炒め物や中華料理などに使われるニラ。
そんなニラの特徴と育て方を紹介します。
ニラの基本情報
学名 | Allium tuberosum Rottler |
別名 | 古美良、フタモジ |
英名 | Chinese leek、Chinese chive |
原産・生産地 | 中国西部 |
属性 | ユリ科ネギ属 |
ニラには独特な匂いがしますが、これはネギやタマネギにも含まれる硫化アリルがその匂いを作り出しています。
硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、栄養価が高い緑黄色野菜となります。
ニラの栽培時期
ニラには春まき・秋まきとでき、また、多年草なので、よく育った頃に収穫し、冬はそのまま冬眠させます。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||
春まき | 1年目 | ○ | ○ | ● | ● | ||||||||
2年目 | □ | □ | □ | □ | □ | □ | |||||||
秋まき | 1年目 | ○ | ○ | ||||||||||
2年目 | ● | ● | □ | □ | □ | □ |
比較的寒さに強く、夏の気温が高くなる時期になると生育は早くなります。
生育適温は20℃〜25℃で、土壌酸度はpH6~7の弱酸性となります。
1年目は収穫せず株を大きくします。、2年目の春〜秋にかけて収穫します。
その後は株分けをし、苗の植え付けから同じように栽培していきます。
ニラの栽培方法
苗床を作る
種まきの3週間前までに、堆肥を行い、表面を平にならしておきます。
また、ニラはpH6〜7の弱酸性を好むので、石灰などで土壌酸度を調整しておきます。
種まき
溝の間隔が10~15cmで深さ・幅1cmのまき溝を作って種を撒きます。
そして、5mmほど覆土して押さえて水やりをします。
種まき10〜14日ほどで発芽するので、本葉が1、2枚の時に間引きをして、草丈20cmほどに育てます。
植え付け
草丈20cmほどになったら、畑へ定植をします。
畑に植え溝を作り、株間20cm、条間30cmで1箇所に3本ずつ植え付けます。
ニラは集団を好むため、1本では生育が悪くなります。また密集しすぎても良くないので、3本程で植えるのがいいようです。
苗が根付いた頃に葉が分岐している成長点を埋めない程度に土寄せを行います。
収穫
1年目は株を大きくするためそのままにし、収穫はしません。
2年目になり、草丈20cm程になったら株元を3cmほど残して収穫します。
収穫後、追肥をすることで、また新しく葉が出てくるので、3、4回収穫することができます。
夏になると、花茎が出てくるので、つぼみのうちに摘んでしまいましょう。
株分け
定植してから2年以上経つと、茎数が多くなり、葉幅が細くなってしまいます。
そこで、3年目の4月、または9月に株分けして新たに植え直します。
根から掘り起こし、株分けをし、株元3cm程残して葉を切ります。
その後、植え付けと同様に畑へ定植します。